Agel, J., Evans, T. A., Dick, R., Putukian, M., & Marshall, S. W. (2007). Descriptive Epidemiology of Collegiate Men’s Soccer Injuries: National Collegiate Athletic Association Injury Surveillance System, 1988–1989 Through 2002–2003. Journal of Athletic Training, 42(2), 270–277.
ワールドカップはフランスの優勝で幕を閉じました。
サッカーファンにとっては、祭りのあとのような気分で少し寂しいのかもしれません。
あたりまえのようですが、サッカーも怪我の多いスポーツです。
トップクラスの選手達が、ワールドカップで優勝するには、
7試合欠場することなく怪我を克服しながら戦わなくてはいけません。
一か月の間に7試合。 かなり過酷だとは思いませんか?
サッカーの怪我について少し調べました。
アメリカの大学生を対象にした調査では、男女ともに足首の捻挫が最も多い怪我であると報告されています。
男女ともに受傷する怪我全体の20%は、足首の捻挫です。
その次に多いとされているのが、膝の怪我です。
英語の文章では、関節内傷となっていますが、おそらく半月板や靭帯の損傷のことをまとめているのだと思います。
これも男女ともに20%程度です。
試合では相手との身体接触時に多く、練習では自分の動きで受傷していしまう非接触時に起きているようです。
足首の捻挫と膝の怪我を合計すると、サッカーで起きる約40%の怪我が足首と膝になります。
基本的には、下肢を中心にボールを扱うゲームですので想像しやすいのですが、
この予防をすれば、かなり安全性が高いスポーツになりえるということかもしれません。
この二つの怪我は、足が地面についているときに起こるのでその時の身体の格好が大切です。
専門的になりますが、運動連鎖が生じるため地面についた足裏が固定された状態がつくられてしまうと
その上にある身体は重いですし、速度がついているとコントロールが難しくなります。
これらは、テーピングでの予防やシューズやインソールの調整で怪我のリスクは下げられると考えています。
なので多くの選手やトレーナーは注意を払っています。
足首の捻挫が多いのは、サッカーだけではありません。
おそらく、ほとんどの競技で同じような調査結果が出ています。
皆さんも、怪我の予防に努めてスポーツを楽しんでください。
当スタジオでは整形外科医や研究機関との意見交換も行っています。
お気軽にお問い合わせください。
参考文献
Agel, J., Evans, T. A., Dick, R., Putukian, M., & Marshall, S. W. (2007). Descriptive Epidemiology of Collegiate Men’s Soccer Injuries: National Collegiate Athletic Association Injury Surveillance System, 1988–1989 Through 2002–2003. Journal of Athletic Training, 42(2), 270–277.
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