不都合な真実(乳酸は疲労物質ではない)

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2018/10/12 不都合な真実(乳酸は疲労物質ではない)

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『あ~乳酸が溜まって動けない!!』

『マジでこの練習きついな~』

 

スポーツしている人のあいだでは、よく聞く会話ではないだろうか。

 

昨日、NHK『クローズアップ現代』で乳酸について放送されていた。

八田秀雄先生(東京大学大学院)が解説されていた。

学生時代から論文や学会で、その理論を参考にさせていただいていた。

 

いまだに乳酸が疲労物質であると多くの人が信じていることにがっかりすることがある。

トレーニングの専門家と称する人たちでさえも・・・。

確かに乳酸は酸なので、身体が酸化する、アシドーシスに傾くことは身体にとって不都合であり運動を妨げる。

しかし、それは短期的な体内の変化であり、その状態の時に血中乳酸濃度が上昇しているにすぎない。

乳酸自体が筋肉に悪さをしているわけではない。(と考えられているぐらいにしておこうかな)

 

大学院時代に自分の実験で測定した時も、早い人であれば10分程度で通常の値に落ち着いていた。

翌日以降に乳酸の影響で、疲労しているとか、筋肉痛の原因であるとかは通常考えられてはいない。

 

テレビでは乳酸トレーニングが紹介されていた。

乳酸閾値を超えるあたりの負荷でトレーニングをすると効果的であるというものであった。

 

先日、シカゴマラソンで日本新記録を出した、大迫傑選手が所属するナイキプロジェクトも当然のように理解している事実だと思う。

大迫選手は早稲田大学の出身。(今年は、大迫が半端ない年なのかもしれない)

早稲田の渡辺康幸監督の現役時代、モニターしながら乳酸閾値付近でトレーニングをしていると話を聞いたことがあった。

それが1995年あたりの話なので20年以上も前になる。

 

いまになって、乳酸が疲労物質ではないということが一般的になると、不都合な人がたくさん出るのではないかと感じている。

自分を戒めるためにも、学びを止めないようにしておきたい。

 

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